ドクターブログ

上下歯列接触癖 THC (Tooth Contacting Habit)

THCとは「安静時(非機能時)にあっても上下の歯が接触し(contact)続ける(-jng)癖(habit)」のことです.。THCはTooth Contacting Habitの頭文字をとった略称であり,上下歯列接触癖と言います。
 ふだんは唇を閉じていても上下の歯は接触しておらず,上下の歯の間は1~3mm程度の隙間が空いています(これを安静空隙と言います).通常,上下の歯の接触は食事などで物を噛むとき(咀喘),そして物を飲み込むとき(嘸下),また喋っているとき(会話)などの機能時に瞬間的に接触するのみで,その接触時間は積算しても1日平均17.5分であると報占されています。しかし,実際はこれら以外のときにも歯を接触させたままでいる人が多数いることがわかりました。特に顎関節症の患者ではこの比率は高く,しかもこれらの人は歯を接触させていること自体がごくごく普通のことであり,癖として認識していません。これらの方々では唇を閉じているときに歯を接触させていることは,当たり前のことになっているのです。。



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